2017.04.18

ビットコインのスケーラビリティ問題とは

ビットコインのスケーラビリティ問題

ビットコインのリスクという部分で問題視されいるスケーラビリティ問題。そもそもシステム側の人間でないとあまり関係のない話ですが、場合によってはビットコインの相場を揺らすこともある話題であるため、最低限は知っておいた方が良さそうだ。

ビットコインの仕組み

スケーラビリティ問題を知るには、ビットコインそのものの仕組みを知る必要がある。取引台帳であるブロックがどういうものなのか、マイニングとはなんなのか、ブロックチェーンとはなんなのか。わからない方は以下、用語集よりご覧になってほしい。

ビットコイン用語
→ ブロック
→ マイニング
→ ブロックチェーン

スケーラビリティ問題とは

ビットコインは取引の度にブロックチェーンが書き足されていくが、ブロックひとつに書き込めるデータの量は1MB、ブロックひとつに書き込むための時間は約10分とコントロールされている。実はここがスケーラビリティ問題の本質の部分である。

今の所、問題には発展していないが、今後もっと取引量が増えた時、当然データの量も増えるため、ブロックへの書き込みに時間がかかってしまい、決済システムとしての速さを担保できなくなってしまう可能性があるのだ。

クレジットカード決済の場合、オーソリにかかる時間を含めても決済時間は数秒程度。ビットコイン決済普及後、このスピード感を実現するためには、ブロックひとつあたりに書き込めるデータ量を増やすしか方法がないとされている。

しかしながら、単純にブロックサイズの変更のみを行なったとしても、今度はウォレットに納まらないサイズになってしまう(個人での保有が気軽ではなくなる)のと、サイズ変更のためのシステムをp2pで参加している全てのコンピューター(ノード)に入れ込む必要があり、簡単に解決できる問題ではないとされている。

ハードフォーク問題

このスケーラビリティ問題関連で、ビットコイン保有者がもっとも恐れるのがハードフォークといわれる仕様変更だ。これは強制的にビットコインのブロックチェーンそのものを全く新しいシステムに置き換えてしまう方法である。

ハードフォークによってスケーラビリティ問題を解決しようとした場合、これまでのビットコインコア(BTC)から、ビットコインアンリミテッド(BTU)というものに変更されてしまう恐れがあり、最悪の場合、保有しているBTCの価値が担保されないということもありえなくはない。

直近この問題が浮上した際、ビットコイン相場は大きく下落した。

Segwit(ソフトフォーク)での解決

上記ハードフォークに対して、これまでのブロック構造のまま、データを圧縮することで速度を保とうという考えが、ソフトフォークだ。

その場合、ビットコインコアの開発チームによって作られた Segwit というデータ圧縮システムを導入する必要がある。Segwitの導入は、ハードフォークのように強制的に過去のブロックサイズまで仕様変更する必要がないため、ビットコイン保有者にとっては安心な方法である。

まとめ

ビットコインは今後本格的にスケーラビリティ問題に直面していくことになる。その際、ハードフォークでの解決に至るのか、ソフトフォークでの解決に至るのか、注意深く観察する必要がある。

ハードフォークが決定となれば、リスク回避で相場は急落。ソフトフォークのSegwit導入がうまくいけば、これまで通り右肩上がりで上昇してくことだろう。