2017.01.07

ビットコイン取引|アービトラージの注意点

ビットコイン アービトラージ 注意点

機関投資家が細かい利ざやを稼ぐための手法であるアービトラージ(裁定取引)。ビットコインの運用でも見落とせない取引方法だが、ビットコインならではの注意点も潜んでいる。

アービトラージ(裁定取引)とは

アービトラージは、金融投資方法の一つで、日本語では裁定取引と訳される。同じような価値と性質を持つ二つの金融商品を、片方は割安の時に買い、もう片方は割高な時に売る。そして双方の価格差がなくなったところで先ほどとは反対の売買を行うことで利益を得る方法である。

リスクが少ない分、大幅な利益には繋がらないが、高い確率で利ざやを稼ぐことができる堅い投資方法であるため、機関投資家がよく用いる。

ビットコインでアービトラージは成り立つのか

ビットコインの取引においても、アービトラージを行うことは可能だ。ビットコインの場合、取引所によって価格が異なっているため、その価格差を利用することでうまく利益を出すことができる。

例えば、国内のビットコイン取引所で比較的ビットコインの購入価格が安いのは、BITPointである。割安側をBITPoint、割高側をbitFlyerなどにし、両者の価格差がある時に売買を行い、差額がなくなったところで逆の売買をすれば利益が得られる。

ビットコイン アービトラージの注意点

儲かる匂いのするビットコインアービトラージだが、実はそう簡単にはいかない。取引を行う上でいくつかのハードルが存在する。

注意点1、空売りするにはビットコインFXでの取引が必要

アービトラージを行うためには、価格が下がることでも利益を得る必要がある、つまり空売りができることが大前提である。各取引所でビットコインFXの口座を開設することで、空売りが可能になるが、一つ問題点としては、ビットコインFXは売買どちらのポジションでもマイナススワップ(金利差による支出)が発生する。

スワップ額は保有ビットコインの0.1%(取引所による)。10万円分のビットコインを保有していると、日本円の証拠金から毎日100円ずつ引かれていくことになる。つまり、アービトラージによって、このスワップを上回る利益を出さなければ儲けることはできない。

注意点2、ビットコイン相場は値動きが激しい

価格差があるときに売買し、差額がなくなったら逆の売買をするアービトラージだが、利益が最大で出るのは双方のが価格逆転した時である。逆転までいかずとも、双方の平均価格になった時に決済を行えば、十分な利益が確保できる。

しかしながら、ビットコイン相場の値動きは激しいため、価格差がある時に売買しても、その価格差を保ったまま上昇していってしまうケースもある。この場合は、イッテコイで利益はゼロになってしまう。

取引所間を行き来させる方法もある

少額資金でビットコインアービトラージを行う場合、取引所A、取引所B、銀行を三角形で移動させる方法もある。割安な取引所でビットコインを購入し、すぐに割高な取引所に送金する。そして売却して、銀行に日本円として出金する。再び割安な取引所に入金し、ビットコインを購入する。という具合だ。

何度もループすれば地味に儲かりそうではあるが、この方法はあまりおすすめできない。なぜなら、取引所間でビットコインの差額があるタイミングは、ビットコインの相場が激しく動いているタイミングなので、送金処理に時間を要することになる。

実際にやってみるとわかるが、通常時の送金が20分程度で完了するのに対し、値動きが激しいタイミングでは24時間以上かかることもある。こうなると、送金を待っている間に価格差がなくなってしまうケースが多い。

さらに、日本円で入出金する際は、どうしても手数料がかかってしまう。この入金出金合わせて千円近い手数料がかかるので、1BTC程度の取引量だとなかなか利益を得ることは難しい。

いずれにせよ、ビットコインアービトラージで十分な利益を出すためには、元となる資金がある程度必要となる。リスク面を考慮しても、初心者には不向きかも知れない。